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リオパラリンピック開幕目前! 自転車競技でメダルを狙う鹿沼由理恵選手&田中まい選手インタビュー

2016/08/30

リオオリンピックは終了しましたが、9月からはパラリンピックが開幕!

 

今回のリオパラリンピックには、ガールズの田中まい選手が鹿沼由理恵選手のパイロットとして自転車競技に出場します! ちなみに自転車競技での日本女子のパラリンピック出場は鹿沼&田中ペアが初となります。

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向かって左が鹿沼由理恵選手、右がパイロットの田中まい選手

生まれつき視覚障害のある鹿沼選手は、スキーのクロスカントリーで2010年バンクーバーオリンピックにも出場しましたが、怪我のためスキーを断念。2012年から自転車競技に転向し、パイロットを探す中で田中選手と出会いました。

2013年からペアを組んで国際大会に参戦を始めた鹿沼選手と田中選手ですが、翌年2014年にはロード世界選手権タイムトライアルで優勝、トラック世界選手権でも3km個人追抜きで3位に入るなど、目覚ましい活躍を見せました。

その後もコンスタントに国際大会でのメダルを獲得し、今年3月のトラック世界選手権では3km個人追抜きで銀メダルに輝くなど、リオでもメダル獲得が大いに期待されている二人なのです!

 

リオパラリンピックを1ヶ月後に控えた8月上旬、伊豆ベロドロームで練習中の鹿沼選手と田中選手にお話を伺いました。

 

現在の心境とトレーニングの手応え

 

─リオパラリンピックが間近に迫り、今どんな心境でいますか?

鹿沼「今はプレッシャーを感じつつ、でも調子的には上がりつつあるので、このままの勢いでいけたらいいなと思っています」

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田中「一日一日悔いのないようにトレーニングを重ねて、少しでも力をつけていけるようにして、本番でベストパフォーマンスを出せるようにしっかり気を引き締めてトレーニングしています」

─5月の代表発表から現在まで、どんなふうに過ごされていましたか? 田中選手は競輪をお休みして競技に専念していますが。

田中「(代表に)決まる前よりは合宿もできているので、鹿沼さんと乗る数は増えています。ただ、鹿沼さんの体調とか怪我とかもあったので、7月は思っていたようには合宿が重ねられなかったんですけど、今できることをしっかりやって取り組んでいるところです」

鹿沼「右手をちょっと怪我してしまって、ハンドルがうまく持てないがゆえに踏み込む支点を見失っていた状態だったんですけど、今はテーピングとかで固定すれば前よりも高い負荷を踏めるようになってきたので」

─トレーニングはどんなところに重点を置いて?

田中「パワーをつけていくのと、それに加えて持久力もつけていくことで、重いギアが踏めるように。ワットバイク(Wattbike)でのトレーニングが多かったと思います」

鹿沼「ワットバイクでそれぞれの時間で踏める限界のワット数と、長い距離の中では何段階かに踏みわけられるような練習をやってきています」

─今現在の手応えとしてはどうですか?

鹿沼「5月の段階に比べたらいいと思います」

田中「少しずつですけど数値も上がってきていると思うので。ギアも上がりましたし、それでもう少しケイデンスを上げていければっていうところですね。あと数週間でもう少しパワーアップできればと」

 

 

プレッシャーの中でメダルを狙う3km個人追抜き

ロードタイムトライアルはパワー勝負に

 

─リオでの出場種目についてそれぞれお聞きしたいのですが、まずトラック競技は3km個人追抜きと1kmタイムトライアルの2種目。中でも3km個人追抜きは今年3月の世界選手権でも銀メダルを獲得しています。

田中「個人追抜きはだいたいいつも4チームで表彰台を争っていて、今年の世界選手権もニュージーランドは群を抜いていたんですけど、イギリス、日本、アイルランドはコンマ差で。予選のタイムで決勝に上がれたんですけど、3-4位決定戦では自分たちよりいいタイムが出ていたので、気は抜けないですね。(リオまでの)この数ヶ月でまたタイムを上げてくるんじゃないかと思うし…」

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鹿沼「本当に気は抜けないと思うので、決勝に残れるように、予選から一本に集中していけたらいいなと思っています」

田中「個人追抜きでタイムを縮めていければ、次のロードタイムトライアルにもしっかり繋げていけると思うし、そこに重点を置いてトレーニングを重ねているので、まずは個人追抜きでタイムを出せるようにしたいです」

─メダルの期待も一番大きい種目だけに、プレッシャーを感じたりも?

田中「そうですね(苦笑)。スタート台に立つことを考えたらすごく緊張しますけど、そこで自己ベストを出すことに集中できればメダルにも繋がるかなと思っています」

鹿沼「やっぱりあると思います(苦笑)。でもそこで勢いをつけられたら、ロードにも繋げられると思うので」

─1kmタイムトライアルについてはいかがですか? 今年の世界選手権では6位でした。

田中「短距離に絞って出てくるチームがあるので、(そういうチームと比べると)もう1周のタイムから全然レベルが違いますね。個人追抜きの前に1kmタイムトライアルがあるので、しっかりそこでタイムを出して次の個人追抜きに繋げたいなと思っています」

鹿沼「1kmタイムトライアルは最初の種目になるので、スタートから集中して感触を掴んで、個人追抜きに繋げていきたと思います」

─ロード競技はタイムトライアルとロードレースの2種目出場ですが、コースはリオに入ってから初めて走る感じですか?

田中「試走できるのかもちょっと…。交通規制がされていないと危ないですし。コースの下見とかはあまりちゃんとできないかなと思っています」

鹿沼「たぶんトラックが終わってからロード練習になる可能性があるので、(試走できるとしても)実質2日間だけかもしれない。まあでも、ワールドカップとかもそういう感じなので、一緒といえば一緒かなと。体はトラックを走ってできていると思うので」

─タイムトライアルでは2014年世界選手権優勝という素晴らしい成績も残していますが、リオではどんな戦い方を?

田中「海沿いを走るコースなんですけど、予想では横風が強いのかなと。ということはパワーがあるチームが有利になる。コース取りどうこうよりは、どれだけ自分たちがしっかり踏んでいけるかという勝負になってくると思うので、今やっていることをしっかり積み重ねて、本番でベストを出せればいい結果に繋がるんじゃないかなと思っています」

鹿沼「タイムトライアルは、最初は気張らずスタートして、どれだけ短い時間でペースを掴めるか。そしてそれを維持して、最後はゴールまで粘っていけたらいいなと思っています」

 

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自転車競技では日本女子初のパラリンピック出場

リオに向けた思い

 

─自転車競技で日本の女子選手がパラリンピックに出場するのはお二人が初めてとなります。鹿沼選手は競技は違いますが、2度目のパラリンピック。前回との心境の違いなどはありますか?

鹿沼「それはありますね。前回のクロスカントリーのときは(目標が)入賞圏内だったのでプレッシャーがなく、とにかく憧れだったパラリンピックに出られるっていう感じだったんですけど、今回はこれまでの世界選手権とかで成績を残せているので、周囲から期待されるプレッシャーの中で成績を出さなきゃいけないという大会だと感じています」

─初参加の田中選手はガールズケイリンの選手としても初のパラリンピック出場者となりますね。

「ああ、そうでしたね! 気づいてなかったです(笑)。大舞台に立てるということは本当にたくさんの人の支えがあってのことなので、いろんな人に感謝して。リオでは暴れてきたいというか、思いっきり走ってきたいなと思っています」

─田中選手は鹿沼選手のパイロットになった当初からパラリンピックは意識していた?

田中「いや、もうまったく考えてなかったです(笑)。ガールズケイリンの選手にも自分より強い選手はたくさんいるし、鹿沼さんも色々な方と乗っているので、(パイロットは)自分じゃなくてもという気持ちは常にあったので。だからそんなに先のことは考えずに、合宿に呼ばれたら行く、声がかかれば行くっていうくらいの気持ちで最初はやっていました。でも続けていて良かったなと今は思います」

─鹿沼選手から見て、田中選手が他のパイロットと違うところは?

「やっぱりハンドル操作が一番だと思っているし、練習で悩んでいるところも本番はスパッと決めていくので、そこは本能で漕いでいるんだろうなと。(田中選手と組むことで)練習も含めて追い込める域が高くなっているんじゃないかなと感じます。彼女が頑張っているから自分も頑張らなきゃという思いはありますね」

─最後に応援してくださっているファンの方々へメッセージをお願いします。

鹿沼「最後まで諦めずに一踏み一踏み集中して、ゴールまで田中選手と走りきりたいと思います。応援よろしくお願いします」

田中「鹿沼さんと力を合わせてメダルを取れるように頑張ってきます。応援よろしくお願いします」

 

 

リオパラリンピックは9月7日開幕です。

鹿沼選手と田中選手は9月9日に1kmタイムトライアル、11日に3km個人追抜き、14日にロードタイムトライアル、17日にロードレースに出場予定です。

皆さんぜひ、日本から声援を送ってください! 頑張れ鹿沼&田中ペア!!